2020年 1月 3日(金)
箱根駅伝(復路)をテレビ観戦。
エースに頼り切ったチームに勝利はないし、主要区間を押さえたとしても他の区間を取りこぼせば勝利はない。
エースの負担をいかに軽減させてあげられるかが他の選手の役目。
「エースへ迷惑をかけないように」「エースに楽をさせてあげられるように」と一人一人が自覚を持つことが大切だから、突出したエースがいない選手層の厚いチームには選手一人一人に「しっかり走らないと!」という自覚が生まれるから強くなる。
そう考えたら惨敗も納得いくし、来年は結束力が高まれば復活劇もありえる。
そこは監督の手腕が問われるところだけど。
まぁ、母校の監督はそういったことを大切にする人だから、このままズルズルと消えていくようなチームではないはず。
(実業団で走っているとき、選抜合宿で一緒にご飯を食べていて叱られた!)
ニューイヤー駅伝3連覇のアンカーを走り続けた人だから、常勝思考は絶対に持っているし、インタビューなどを聞いていても考え方の本質は当時と変わっていないし、言葉の使い方ひとつでも聞き逃さないほどの人だから、必ず強いチームになって来シーズンを乗り越えてくると楽しみにしておこうかと。
勝つチームの話は置いておいて。
久しぶりのシード権を獲得したアンカーや初めてのシード権を獲得したアンカーが、すごく控えめなガッツポーズをしていたこと(していなかったのもある)が個人的に気になりまして。
普通に考えたらだよ?
「初めてのシード権確保だぜ!」となれば喜びが込みあげてくるはず!
…なのに控えめなゴールシーンで拍子抜け。
優勝した選手より派手なガッツポーズをした人もいるのに…ね。
その人は1年のときは(いろいろあって)メンバーへ入れず、2年3年のときはチームが予選会で敗退し、最後の年には新監督から主将を更迭されたそうで。
ゴールするときには諸々の思いがあって、嬉しさのあまりに両手を突き上げてガッツポーズをしたそうだけど。
はい、僕です。
また1年後の「今日」という日まで同じ大会はやってこないし、また来年も自分が同じ場所を走るとも限らないわけだから、その日の喜びはその瞬間に解き放ってもいいだろうにね。
だって、次もシード権が取れるかはわからないよ?
何より今日は「初めて(久しぶり)のシード権確保」だったのに。
…それぞれ、か。
この2日間で喜んだ選手、悔し涙を流した選手、それを横で見ていた選手も当日に選手変更で走れなかった選手もいるだろうけど、それぞれが今日感じた思いは大切にして明日からは新しい気持ちでスタートしてほしい。
決して自惚れることなかれ。だからといって自重することなかれ。
誰もが憧れる「夢の舞台」ではあるけど、それは一地方の学生主体の大会でしかない。もっと上の世界があるし、今の世界にいない選手がまだ他にもいるということを忘れてはいけない。
それは一般ランナーでも同じ。
結果が良かったから偉いわけでも、走るのが速いから偉いわけでもない。一大会の一選手の結果であって、その日その場所にいないランナーもいるということを忘れてはいけない。
一般ランナーは選手ではないと思うだろうけど、どんな一般ランナーでも大会へ出たら選手であることに間違いはない。
謙虚な気持ち。
それを欠いてしまったら選手として素行に問題がある。
傲慢な選手にはならないようにしていこう。