2020年 1月 21日(火)
レースプラン(大会をどうやって走るかなど)を想像するとき、レース前にはスタートからゴールまでを1つのシナリオとしてイメージすることがほとんどだけど、本当のことを言うと他にも多数のシナリオを想定しておくことも大切だったりする。
例えば、ある地点で当初のシナリオより数十秒速くなっていた場合。
もしくは数十秒遅くなっていた場合。
考えられるシナリオは速い遅いだけではないんだけど。
その中でも「遅れが生じた場合」は心に焦りを生み、平常心でいることができなくなってパニックに陥る。
このパニックが無駄な力みを生み出し、必要のないエネルギー消費へと繋がり、遅れを取り返そうという焦りとなって実力以上のペースアップをすることにもなりかねないからね。
仮に当初の想定よりも速い場合は、よほどの無理をしていなければペースダウンも必要ないかもしれない。
自己記録を更新するということは自己記録よりも速いペースでもあるわけだから、残りの距離と残りの体力からペースを維持するかどうかを冷静に判断し、焦らずに走り続ける必要があるから。
万が一、足が痛くなってしまって思うように走れなくなった場合、足の痛み具合から長引くのか長引かないのかを判断する必要があるし、次の大会までの期間を考えたときに最後まで走るのか途中棄権をして次に備えるのが賢明かを判断しないといけない。
「ゴールをしないと完走証や副賞などがもらえない」という理由があるのはわかるけど、足の痛みを抱えたままで今後の大会へ向けた練習が満足できるレベルで消化していけるのかを考えると走り切ればいいってものではないからね。
これだけでも複数のシナリオがあると想像できるし、どのタイミングで別のシナリオへ切り替わるかは走り出さないとわからない。
レースは思ったように走れないということを大前提にしておくことで、タイムが予想外だとしても焦ることはなくなるかもしれません。
様々な局面をイメージして練習しよう。