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今日の思いつき。

Posted on 2020-02-122020-02-12 by いわた ごう

2020年 2月 12日(水)

プロフェッショナル(プロ)?
スペシャリスト?

ちょっと前に「プロとは」みたいなことで盛り上がっていたけど、実業団選手は企業所属の選手だから日中は仕事を少しだけでもやっている(やっていないチームもある)し、日本国内のトップレベルになるから陸上競技のスペシャリストなだけであって、決してプロフェッショナルではないということを勘違いしてないかなぁ。

実業団選手はスペシャリスト。
(例外なチームもあるけど)多くのチームに所属する選手達は朝練をしてから出勤をして、ある時間まで会社で他の社員と同様に勤務をしているけど、練習の前になると退社して練習の準備を始める。練習が終わる時間は17時~18時ぐらいになるから、他の人の退勤時間と同じぐらいに練習が終了する感じかな。
自分に与えられた仕事をしてサラリーをもらっているわけだからプロではない。企業スポーツとして広告等の役割を果たすため、先頭しか映らないフルマラソンよりも駅伝に専念させられて企業名を売る必要があって、個人的な感情や想いはよほどのレベルに達しない限り受け入れられないことがほとんど。

だから、その企業に所属する仕事を走ることに特化させたスペシャリスト。
まさに「走る広告塔」とイメージしたほうが早い。

そういう理由があるからこそ企業へ所属する一定水準以上の実力を持つスポーツ選手はプロへと転向し、スポンサー企業からバックアップ(資金援助)を受けながら競技へと専念することで今まで以上のパフォーマンスが発揮できるようにトレーニングを積み重ねようとする。

そのパフォーマンスには「競技成績」が含まれることがほとんどだけど、スポンサー企業によっては「自社広告塔」としての存在価値もあり、知名度の高いレベルになるほど広告塔としての力が発揮されるわけだから投資をした価値も出る。

「広告塔」としての価値が十分に発揮されるなら、サポートをしている選手の競技成績などは…と思ってしまうけどね。
(該当する選手が陸上競技界だけではなく、他のスポーツにもいるから…)

そう考えると。

みんなが考える「プロ(プロフェッショナル)」とは?

言葉としてのプロフェッショナルとは「主たる収入を得るために特定の分野に従事している(人)」のことを指し、専門的な仕事で評価を得るほどの技能や訓練を積んだ人のことだよね。
もしくは専門の活動に関して能力が高く、技能に優れる人のことを指す。

走るのが速かったらプロ?
他の人より野球がうまかったらプロ?
料理を作るのがうまかったらプロ?
ある一つの学問に秀でていて、その学問を専攻している人のことは?

こんな言葉を調べ出したらキリがない…

プロフェッショナル。
エキスパート。
スペシャリスト。

似たような言葉がたくさん出てくるけど、上記の3つが混同してしまっているから話がややこしくなるのかもしれない。

「エキスパート」とは、ある特定の分野に関して経験を持ち、高い技術を持った人のことを指し、ある特定の部門を学んだ「専門家(スペシャリスト)」とは違って、ある特定の分野に関して知識があるというだけではなく、圧倒的な経験値があり、それを活かすことができる熟練者のことをいう。

※熟練者…
ある技術について熟練・熟達した人・経験と技術
ノウハウなどを十分我が物として使用することができる人

「スペシャリスト」とは、ある特定分野を専門とする人を指し、ある分野のいち部分にだけ詳しい人のことをいう。
(つまりスペシャリストはエキスパートの中の一握りだけ)

要するに。

企業に所属する選手は「走る」という特定の分野を専門とし、詳しいかどうかは知らないけど圧倒的技能を有する人だからスペシャリスト。
デスクがたくさん並んだところで仕事をする選手もいるし、工場の作業工程のグループに入って仕事をする選手もいるけど、特定の分野について能力を発揮する時間になるから作業場所を移動する。

給料(報酬)は会社から他の社員と同じようにもらい、特殊技能として競技成績に応じた報酬を受けることもある。当然ながら技能報酬なんてものは競技成績が不振だったらもらえるわけがない。(そもそも大会は週末にあるんだから、休日出勤手当として特殊技能の報酬は大目に見てあげたらいいんじゃない?)

給料(報酬)は雇用契約に基づいて雇用主から従業員へ支払われる労働への対価報酬であって、企業(実業団)へ所属する選手達はこの形で報酬を得ていることになる。
一方、プロとなった選手達の給料(報酬)は労働への対価報酬ではなく自分自身への対価報酬なわけだから、走れなくなったら次年度の契約なんてなくなるし、走れなくなったとしても発信力や求心力がなくなれば自分自身の存在価値はなくなる。

報酬の形が違うよね。

まぁ、特殊技能があるから採用されたという考えもあるけど、特殊技能がなくて担当部署でも能力を発揮しない人はいるから、そういう人材だったということじゃないのかな。
(僕が以前に勤めていた会社で作業スタッフとして能力を発揮せず、販売員としての能力も発揮できない人がいたし…。特定の分野に関して能力を発揮できなかったら普通に注意を受けるしね。)

学生は「走る」という特定の分野に関して経験を持ち、高い技術を持っているという意味ではエキスパートかな。
「走る」に関して技能(知識)があるだけではなく、圧倒的な経験値(高い競技成績)があり、それを活かすことができる熟練者が各大学の代表としてインカレ(学生選手権)や全日本駅伝や箱根駅伝に出場しているということ。

その高いレベルの中から企業(実業団)へと「走る」ことで就職した選手はエキスパートからスペシャリストへとなっていく…
そして、その技能で生きていくためにプロとなるわけだけど。

その道で生きるプロが「世間を知らない」と言ったところでプロもその世界に特化しているから世間を知らないかもしれないし、その世界を知らない人達が「プロだろ!」と言ったところで圧倒的に足りないものがあるのも事実だし。
エキスパート(スペシャリスト)から一般社会へ戻ったとしても、一般社会とはかけ離された世界で生きてきたわけだから「世間を知らなかった」としても仕方がないし。

「世間を知らない」または「世界を知らない」のであれば知っている人達が教えてあげたらいいんじゃないのかな。
プロはその道で生きていくために必死なのだから、想像もつかない世界の僕達は彼ら彼女らの主張を聞いてあげてもいいと思うんだけどなぁ。

プロはは期待されたとおりの結果を出すのが仕事かもしれないけど、観客を楽しませることもまたプロの役割だし、その世界から一般社会へ向けて一石を投じることもプロの役割かもしれないし。

だから、SNSで何かを発信して多少なりの反応があったとしたら、それは一石を投じることができているのだから、プロとしての役割を果たしているから評価に値するほどのものじゃないのかな。

(SNS上なだけで一般社会そのものへは一石を投じられていないけどね!笑)

そんなわけで。

毎度のように途中で失速をしても「観客がそれを期待している」のなら、期待に応えた時点でプロとしての役割は十分に果たしているし、何かを変えようとプロジェクトを立ち上げたり思ったことを物申してみたとしても本人がそれを最後まで貫き通すことができればプロだと思うから、その後がどうなるかを楽しみに待つのもプロではない人の楽しみではないのかな、と。

ちなみに。

会社へ出勤せずに競技へ専念しているチームがあるけど、そのチームはきっと選手自身に対する対価報酬で雇用契約をしているはずだから、戦力外と判断されると次年度の契約はナシ!(もうなくなってしまったチームは選手全員がこの形で雇用契約を結んでいたけど、そのことを知っている人は少ない。)
僕も実業団に2年も所属させてもらえたけど、同じチームの他の選手達と違って僕自身の成績を対価報酬として雇用契約を結んでいたから、実業団に所属していた時代の僕は実質的にプロだったということ。(外国人選手はこの形で雇用契約を結んでいることがほとんど)
だから、競技を辞めるときには会社を去るしか方法はなかったんだけど、会社の部署からは「このまま部署に残って一般社員と同じように勤務しないか」と打診されたものの、とある理由でありがたい申し出を拒否して退社させていただいた。(短い業務時間中にフルタイムの人の仕事量をこなしてたからかな…)
当時では珍しいプロ契約。
それでも出社はさせられたし、成績はシビアに見られていたし、足を痛めて走れなかった僕は報酬をもらうことに嫌悪感しかなかったけど。

だから言っておこうか。

プロなら自分の責務を果たせ。
(任務じゃないよ)
文句や自分の考えを述べるだけではなく、文句や自分の考えを述べただけのことを実現させたり、それを実現させるための方法を体現しないといけない。
(労働の対価報酬として給料を得ているなら、思うことがあったとしても自分自身は会社の一部として労働しなさい。)

それと雇用契約の話だから、その選手達がどういう契約の方法かはわからないし、一生懸命やっているんだから応援してあげよう。
(好みの選手じゃなかったら応援しなかったらいいだけ~)

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