2020年 3月 1日(日)
練習してたからリアルタイムでは観れなかったけど、東京マラソンで日本記録が樹立されたらしいね。
(結果は知っていたけど家に帰ってから録画を観た)
日本記録が更新されたことはうれしいことだけど、それでも「すごい!」とは素直に思えないのが僕の個人的な感想かな。
大迫選手が自分の持つ自己ベスト記録を塗り替えただけ…
(練習中も東京マラソンの情報を得ていたことを前提に。)
僕は日本記録が更新されるなら可能性として井上選手だろうなって思ってたところだけど、序盤のレース展開を聞いていても「本当にやってくれるのかな」なんて思ってたぐらいだし。
前記録保持者の設楽選手と現記録保持者の大迫選手はNike社の厚底シューズを履いたということもあるけど、井上選手は2人を除けば他メーカーで一番良い記録を出していたわけだから、asics社からNike社へとシューズを変えたプラスαから記録を更新できるのは彼だって思っただけなんだけどね。
最後に失速してしまったのは残念だけど、序盤から積極的に走っただけでも価値はあるんじゃないのかな、と。
世界と対等に戦うには2分50秒ぐらいのペースで走らないといけないわけだし、後方で集団から落ちてくる選手を捉えていって…という消極的な走りだと他力本願過ぎて、「メダルを狙いに行く!」という言葉が積極的なわりに実際は消極的だと応援しているほうとしても調子が狂う。
結果として大迫選手が日本記録を更新することとなったけど「自己ベスト=自分が走れるであろう数値」ということを考えたら、「過去の自分と同じ練習量と同じコンディション」にすることで日本記録と同じレベルのが走れるわけだから、前記録保持者の設楽選手やシューズを変えてきた井上選手に比べたら可能性は違うレベルにあったはず。
みんなもそうでしょう?
誰かの記録と比較して考えたら「力はまだ及んでいない」とも「超えるのは難しい」という考えになるはず。「差は埋まらない」とも「手応えあり!」とも考えられることだってあるわけだし。
でも、自分の記録を更新することは他人の記録を越えることよりも安易なはず。
そこには「記録保持者」というプレッシャーや「日本人トップで…」というプレッシャーがかかるかもしれないけど、大迫選手本人が「自分にできることをやるだけ」と言ったのはそういう部分のことを乗り切るために必要な心構え(宣言)だったのかもしれないし。
スタート前に大迫選手のような「自分にできることをやるだけ」と思えるかはすごく大切ということ。
そのための練習であるにもかかわらず、何の手応えも得られていない練習は果たして効果があったといえるのかな…
それでも日本記録は日本記録。大迫選手、おめでとうございます。
また、それ以外の参加された選手の皆さん。いろんなプレッシャーがある中、最後までお疲れ様でした。
走った選手の皆さんが体調を崩されませんように。