2020年 3月 30日(月)
自分の知りたいことを抜粋して調べても、その次に何をしたら良いか(良くないか)という流れや、その前には何をやっておかないといけないという流れまでを調べることはない…
疲労を抜く練習を取り上げてみても「疲労を抜く」という言葉だけしか意識していないことを考えると、5km×8本(3kmでも1kmでも同じ)とか30km走でも同じように単語だけを意識してしまっている可能性はあるよね。
インターバル走と言われたら追い込む距離を定めたタイムで走ることと本数分をやることだけを意識しているし、距離走と言われたら20km走とか30km走の距離と定めたタイムだけを意識しているはず。
要するに、その練習についての知識は知っているだろうけど、その練習にだけしか集中できていないということ。
ペース走と言われたら、走り終わった平均ペース(結果)が当初の設定していたペースと同じかどうか、上回っているか下回っているかの評価をしてしまいがち。(ペースを定めたんだからペースを守ることが大事なんだけどね)
他にも変化走とかビルドアップ走とかあるけど、その意味も少し違っているように思う。
その練習単体から意味が少しズレてしまっているのに、前後にやったほうが良い練習をできていなかったら少しのズレと少しのズレが重なって、大きなズレが生じることになるんじゃないのかな。
練習単体の意味を少し履き違っているとして…
練習量が 10 のうち 5 の効果しか出せていなかったら、練習量が 7 のうち 5 の効果を出しているほうが、練習量に 3 の違いがある(練習量が少ない)から疲労は少ない計算になるよね。
7割超の効果を出せているのなら、練習量を 10 にしたら 7 以上の効果を得ることができることになる。
これに組み合わせの問題が加わってくるから、練習単体の効果に違いが生じているうえに、その効果を利用して「次の練習の効果をさらに高める」ということができないというズレも発生しているとしたら…
だから僕は長い距離を走った翌日に、短い距離を上げて走るのをお勧めしない。
長い距離を走って蓄積されていく疲労と翌日に感じている疲労は少し違うことを説明されていないし、それを理解していない人がいるから実践する人がいるんだろうけど。
(翌日の身体のだるさは筋肉中で起きている炎症による倦怠感…)
それよりも気にしないといけない点もあるし。
大会の開催どころか中止が当たり前になった今だから、大会への参加スケジュールの見直しよりも練習プランの見直し、練習プランの見直しをするなら練習単体から知っていると思っていることの見直しをするチャンス!
練習単体の細かな部分は専門用語のオンパレードで理解し難いけど、その練習をやることで身体に起こることや次の練習はどうするべきかっていうのは覚えるのは簡単だから。
パフォーマンス向上はこういうところの意識改革からスタートさせないとね。