2020年 4月 5日(日)
走っている人は2つのタイプに分かれるね。
「走ることが好きなタイプ」と「走っている自分が好きなタイプ」と。
新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で僕がリストアップした人達のタイムラインには練習したことに対するツイートですら「自粛します」とか「今の状況を理解しているのか」とか殺伐とした雰囲気が読み取れる状況。
う~ん。
皆さん、余裕がなくなってきている。
こういう言い方をすると「何を余裕ぶっこいているんだ」とか「格好つけるな」とか思う人もいるんだろうけど、自分自身が気をつけないといけないことは気をつけているし、家族や大切な人達に影響が出ないようにも気をつけている。
誰かが言っていたけど「平時ではないときほど人間性が出る」と。
別に出てきた人間性に善悪をつけるわけではないけど、それもまた人として普通なのだから「いろんな人がいるなぁ」で身構えていたらどうだろうね。
自分自身や自分の周りにいる人達に降りかかる火の粉は払いたい。
ただそれだけ。
そのためにやれるだけのことをやって、自分は大丈夫だと気を抜いたりはしない。
話が違ってきた。
話を戻して最初に書いた通り、「走ることが好きなタイプ」と「走っている自分が好きなタイプ」がいて、「走ることが好きなタイプ」は今の状況や自分の環境を考慮して練習を工夫したり自粛をしていて、「走っている自分が好きなタイプ」は今の状況や周りのことより自分の気持ちを優先して走っていることがある。
どうやってタイプを判断しているかはSNSで発信していることを追っていけば…
あとは「大会の位置付け」も人それぞれだな、と。
先日の Zoom Runner’s Meeting で一緒に話した人もいるけど、練習をして自己満足に浸っている人がいて、そういう人はレースで後半の失速を何度も繰り返している場合が多く、その反省として「走り込み不足」を挙げるけど練習を再開しても以前と大きく変わった感じのない練習をしていたり…
大会がなくなって残念なのはランニングをしている人全員に当てはまるけど。
「大会がエントリーを開始している」ということでも賛否両論。
「規約に『疫病による中止の場合は返金しない』とあるけど、開催できないリスクが高いのに募集するなんて誠実さに欠けるのでは」とツイートしている人がいたりして。
言っている意味が分からないわけではない。
中止の際は返金しないっていう規約があるのに募集をするなんて…は僕もタイムトライアルを開催しているので言われるだろうなって想定していたけど、僕が考えているということは複数人で運営をしている大規模マラソン大会なら当然のことながら考えているはず。
そもそも大規模なマラソン大会は募集期間があって抽選期間、抽選期間があって当落選の発表、その発表日から数日間の入金期間が設けられているから、エントリーをしたとしても入金を一旦は保留しておいて、開催されるのが確実なら入金したらいいのではないのかなって。
(大規模マラソン大会で抽選が多いのは西日本に集中しているけど…)
開催する側もそれだけの準備期間を設けているわけだから、当落選の発表までに開催の有無を決定することが可能だし、入金が完了している方に関しては翌年に出走権をスライドさせることも可能だし。
(実際にそういう大会がある)
もう一回繰り返しておこう。
確かに「中止が濃厚なのに募集をするなんて」とは思う。
でも、2月中旬に東京マラソンの中止が発表されてから各地の大会でも中止が続々と決まり、大会は開催されないことが決まっているのにコースへ集まって自主的に走っている人達がいたけど、その人達にとっては数ヶ月前の気持ちになって考えたら参加募集は大会参加をモチベーションにしている人達にとっては朗報ではないのかなぁ。
「数ヶ月前と今は違う」と言うなら、これも最初に書いたけど気持ちに余裕がなくなっているってことだよね。
まぁ、それも人それぞれだから同一人物ではないんだろうけど。
マラソン大会の実行員会の方々も「募集をしても…」とは思っているはずだから、開催を中止することも苦渋の決断だけど募集を開始することも苦渋の決断ではないのかな。
マラソン大会へ参加する僕らは、一日でも早く開催できる状況へとなるように今できることを考えて行動し、その中で開催されることになった場合は納得いく結果が得られるように練習するだけだよね。
今の自分にできる練習をして、いつか来る大会当日へ向けて準備していこう。