2020年 6月 5日(金)
重要なのはそこではないと思うんだけど…
ということを感じたのでそれについて書いていけたらなって思いますが、うまく伝わるかどうかはわかりませんが何度か読んでください。
よく「マラソンにはこの練習が必要だ」ということで30km走や週末を利用したドカ走り(土曜日に長い距離を走って日曜日に速いペースで走る…いわゆるセット練習)、ガチゆる走などが薦められているけど、練習メニューに意識を奪われ過ぎてやしないかなって思うことがある。
「後半の失速対策には必要だろう」とか「マラソンを走り切る足を作るためには大切だよ」と思われているかもしれないけど、はたして本当にそうなのかなって疑ったり考えたりしたことはないのかな、と。
どのような例え話が良いかは難しいけど、仮に1枚の紙を切るとしよう。
紙を切るためには「ハサミが必要だ!」とイメージするのが一般的かもしれない。でも、カッターナイフで紙を切ることも可能だったりするし、定規などの一直線が確保できるものであれば机とそれで紙を挟んで割くことも可能だよね。
いわゆる「紙を切るための道具」が「走れるようになるための練習」ということになるわけだ。
で、みんなが知りたがっているのは「紙を切るための道具」で「どうして切れるのか」にこだわり過ぎているのではないかなと僕は感じている。
「ハサミはどうして紙を切れるのか」は持ち手の部分を力点、二枚の刃をつなぐ部分を支点、二枚の刃の部分を作用点として、てこの原理を利用して二枚の刃で物を挟んで切っているんだけど。
みんなが知りたがっているのはこの紙が切れる原理…
「Aという練習をするとこういう効果があって…」とか「Bという練習をするとこういう効果があって…」という感じで、紙を切るための道具をコレクトしているだけに過ぎない。
「紙を切るため(走れるようになるため)なんだから間違ってないじゃないか!」と思う人がいるかもしれないので、そうやって考えるから成長しないんだよっていうことを厳しめに書くので覚悟して読んでください。
紙を切るための道具をコレクトしたとして、たくさんの紙を切るための道具を揃えたとしよう。大きなハサミから小さなハサミ、ものすごく大きなカッターナイフや小さなカッターナイフの他にクリエイターが使いそうなカッターナイフなども取り揃えたとしよう。
でも、紙を切るための道具を揃えただけで使い方は知っているのか。使い方を知っていたとしても使いこなせているのか。何でもかんでもハサミ(もしくはカッターナイフ)で切ればいいのだろうか。
それでは意味がないよね。
それは他のもので例えるなら、自動車の車種や構造などにものすごく詳しいペーパードライバー、図鑑の情報しか知らない動物博士みたいなもの。
練習のことにやたら詳しいランニング愛好家…
別にそれが悪いわけではないけど、結果を出すためやパフォーマンスを向上させるために練習をしているんだから詳しいだけではなく、実際に効果を出せるようにうまく活用しているランナーにならないといけないと思うんだけど。
念を押してもう一度。
本当に重要なのは「紙を切るための道具や原理」なのか「紙を切るための道具の使いこなし方」なのか。
僕は常にTwitterを利用して「紙を切るための道具の使いこなし方」を説明しているわけだけど、何かしらの反応をしてくれている人は「紙を切るための道具や原理」よりも「紙を切るための道具の使いこなし方」に気づいた人達だと思っているし、そういう人達にはもっと「紙を切るための道具の使いこなし方」を説明していきたいと思っている。
(残念ながら離れていってしまった人達はコレクターなんだなって思ってます)
ツイートには気軽に思ったことを返してくれたら嬉しいです。
疑問に対してはすべて答えるつもりでいるし、できる限りは説明を丁寧にしたいから僕の返信に納得できなかったら疑問をまた投げかけてもらっても構いませんので。
(練習以外のことであれば気軽に絡んでいただいても大丈夫です)
意見が一致しないことなんて普通にあることなので、意見が違うから「もういいや」ではなく、「どうしてその考えなのか」ということを質問してもらったほうが双方のためになりますからね。
ただし!
誹謗中傷の類、誰かを揶揄しているようなことには一切お答えはしませんし、そういう人とは距離を置くのでそこだけは守ってくださいね。
よろしくお願いいたします。