2020年 1月12日(日)
徳島県徳島市のササクラスポーツさんでランニングクリニック。
昨年も講師として招待されたけど、今年のクリニックには昨年の参加者が数えるほどしか参加されていなくて、新しい人がたくさんいるのは嬉しいことなのに昨年からどう変わったかを聞いたりする機会がなくて寂しかったり…
内容としては今年もランニングフォームの習得や見直しを目的とした動き作りや、レースや練習で役に立つペース感覚を養うトレーニングを2時間ほど実施。
クリニックなので日頃の疑問など悩み事を相談してもらうことが目的とした短期講座なんだけど、「質問はありますか~?」と聞いても反応がなかったから残念。
まぁ、どこの誰だかわからない人から突然「何か質問を…」と言われても困るか。
(そういった意味では反省…)
クリニックは短期講座ということもあって、内容は教室に比べると濃密だから参加されている人達に並んでもらって、ご本人に身体を動かしてもらいながら説明をあれこれとしていくんだけど。
この並ぶ順番はどこの都道府県のスポーツショップや健康増進施設でやっても違いはなく、一番前に並ぶ人の多くは以前に参加したことがある人が前へ並んでくれて、そのクリニックが始まって僕が立っている一番近い側に話をたくさん聞きたいと意気込んだ人が並ぶ。
そこから後ろへ並んでいくわけだけど、一番後ろの多くは以前に参加した人やたくさん話を聞きたい人ではなく、どこかのチームに所属している人や何かしらの練習会みたいなものを期待していた人達が並ぶことが多くて。
別にその並び方に思うことがあるんじゃなくて…
練習会みたいなものを期待していた人にとっては確かに申し訳ないけど、それでもクリニックというぐらいだから「結果を出すための最善策を伝えること」が最優先事項で、何かしらの練習をするならクリニックとは表現しないで「練習会」と名前をつけられるはず。
それは認識違いだから置いといて。
どこかのチームに所属している人や学生時代にやっていたであろう人は態度に出る!笑
僕が「陸上部だった人~?」って聞くことがあるのをクリニックへ参加した人(したことがある人)は覚えているだろうけど、それは「聞きたいから聞く」のではなく「それなりのタイムで走る人だろう」と感づいたから聞いているだけで、他のスポーツをやっていたかどうかを聞くのは「その後の説明で必ず関係してくる」から聞いているだけで。
なのに「陸上部だったこと」や「どこかに所属して練習をガッツリやっている」ということを隠そうとする場合がほとんど。
(僕に遠慮されているかもしれないけど、それも雰囲気に出ます)
チームを代表して偵察・勉強に来ているのかもしれないけど、それならそうだと言ってもらったほうが僕も説明しやすいし、そういう人達が来たところで「帰ってくれ!」と邪険な態度で対応するわけじゃないので遠慮しなくていいのにな~って思ったりする。
でも、そういう雰囲気が少しでもあると「この人が所属しているチームはこういうレベルなのかな?」と良い意味でも悪い意味でも思ってしまう。
まぁ、そういった先入観を持ちたくないから聞くようにしているわけだけど。
速くなりたいという想いで参加されているからそれはそれで良い。
それよりも気になるのは「コーチ」という存在に、ネット等で流行っている練習理論(どこかの誰かが推奨したもの)でやっていることを「こういう場合はどうしたらいいんですか?」のように聞いてくる人がいること。
先に言っておきますが、その練習理論は僕の理論ではありません。笑
なので、僕なりに解釈をして説明をさせてもらうことになるし、僕がクリニックで説明することは走ることそのものの土台部分だから、どの理論を実践するにしてもすべてに効果を出すことができるはずで、どこかの誰かの理論のどこか一部だけに関係するものではないってことを理解してもらいたいのが本音。
「このペースで走るには…」とか「この練習では…」と言われても返事は言葉が違っても「これをやればワンランク上の設定でやれるようになるはず」というもの。
基礎や基本の部分だから誰にとっても大切。
砂上の楼閣って言うじゃない。
基礎基本がしっかりしていない建物は安定感がないでしょう?
だから、どこかのチームに所属をしている人も何かすごい練習を期待していた人も初めてフルマラソンに挑戦する人も大切で、その基礎基本をしっかりと覚えることができたり身につけることができたら身体を痛めることも行き詰まったとしても立ち戻れるポイントを作ることができる。
なのに所属している人や練習を期待していた人は上の空や楽しくなさそうにやっているんだよねぇ。近づこうと思っても離れるし、そんなに後ろめたい気持ちで参加されているのかなぁ。
もしかして嫌がられてるのかな…。
クリニック中の話もここまでにして、大会のリザルトを見せてくれて「どう思いますか?」と聞いてこられる人もいたりして。
「失速してますねぇ。ここを我慢です。そのためには…」
という何かヒントを期待されているんだろうけど、どのような練習をこれまでにされて、大会当日の天候・気温がどんな感じで体調がどうだったかはわからないので、無責任に僕の想像から簡単な言葉で質問にお答えはできません。
わからないから聞いてくださっているのは重々承知しているけど、それでも理解してもらうための説明をしようとなると何時間もさらに時間が必要になるんです…
申し訳ない。
それでもササクラスポーツさんは毎月でも足を運びたいほどのお店だし、クリニックの参加者さん達だから、もっともっと気軽にクリニック中から質問をしてもらえたらクリニックへ参加している人達と情報共有をすることができるのになぁ。
…と思いながら家へ帰りました。
今後もクリニックが開催されて講師として呼んでもらえるようだったら、たくさんの質問を用意して遠慮なく声をかけてもらえたらいいなって思います。
またお会いできるのを楽しみにして、みなさんが今後の大会で良い結果を残されることを願っています。
朝から夕方まで長い時間、お付き合いありがとうございました!