2020年 2月 3日(月)
練習をすることは大事だけど…
走るレベルが高くなるほど練習のことを口にしなくなるし、それとは反対に走り始めて間もない人ほど練習のことだけを口にする。
いつも言っていることだけど、練習は確かに大切。ペースを守って走ることだって、走ろうと決めた距離を走り切ることも大切。目標を作ることも目標から練習を考えることだって大切。
でも、それと同じくらい大切なことがあることを忘れてはいけない。
パフォーマンスは「練習」と「休養」と「栄養」で成り立っていて「疲労」がクルクルと循環するわけだから、練習をするために休養時間や睡眠時間を削っていては疲労が回復しないので良い練習ができるとは言えず、休養時間や睡眠時間を削らないといけないのであれば栄養という点を重視して疲労を取り除くしかない。
そもそも、その「疲労」ですら適切な練習強度や練習量でなかったら、疲労の回復が乏しいと疲労は身体に残って蓄積をする一方なんだけどね。
それぞれの練習にはそれぞれの目的(効果)があって、それ以外にも付加価値的な目的(効果)もあるわけだけど、もっと細かいレベルで考えると回復力という能力を鍛えている目的もある。
「この強度で練習をすると疲労が取れるのに〇時間かかる」みたいな能力のことね。
回復能力が高くなればなるほど練習強度や練習量を増やしても疲労を早い段階で処理できるというわけだけど、その能力を高めるためには「休養」や「栄養」が必要不可欠で、「休養」の部分が足りなくなるのなら足りなくなった休養を十分に補えるだけの「栄養」が摂取できていたらいいってこと。
こういうところに目を向けないから一般ランナーはオーバートレーニングになったりするし、一般ランナーを指導するようなコーチにもそういった知識がないから間違った情報が当たり前のように伝播していくわけ。
まぁ、そのコーチと呼ばれる人達も一般ランナーあがりだったり、一般ランナーから得た情報を基に自分の経験を照らし合わせているだけだったりするから質が悪いんだけどね。
しっかりと「休養」「栄養」のことも考えておいたほうが良いよ。