2020年 3月 20日(金)
中学の恩師や高校の先輩が関係しているランニングクラブへアドバイザーとして参加してきたんだけど…
集まっているアドバイザー達の経験が豊富過ぎる!
(北海道マラソン優勝者・元日本最高記録保持者など。)
しかも人当たりが良くて、説明もすごく丁寧な人達。
練習を一緒にしてきたけど、同じグループで走った北海道マラソン優勝者はあらゆる方向から強風が吹くようなコースなのにペースは常に一定で、それでいて力んでいる雰囲気はなく、突然の強風に対しても身体を持っていかれることはなかったのが印象的。
そうやって聞くと「体幹が強いのか!」と想像されるけど、体幹が強いのではなくてバランス良く走っているだけ。結果として「体幹が強い」と表現されることはあるだろうけどね。
だから「よし!体幹を鍛えよう!」となるんだろうけど、体幹を鍛えただけではバランス良く走れるようになるわけでもないし、それで走ることが速くなるわけではない。
僕がしている話は 「走るのが速い(速かった)→バランスが良い→体幹が強い」という流れであって、だからといって 「体幹を鍛える→バランスが良くなる→速くなる」という図式にはならないってこと。
「体幹を鍛える」ということは「バランス(均衡)が良くなる」ではなく、「身体を固定(維持)する」という能力を高めるということなので、均衡と維持では意味が違ってくる。
(走っていてフォームが乱れてくるから維持するために…と言われるけど、後半になってフォームが崩れるのは体力不足orオーバーペース)
体幹ではないけど腹筋でも距離走でも同じ。
腹筋が弱くても走れる人はいるし、腹筋が強くても走れない人はいる。距離走をしなくても走れる人はいるし、距離走をしても走れない人はいる。
他にもある。
栄養バランスが悪いけど身体を痛めない人はいるし、栄養バランスに気を遣っていても身体を痛める人はいる。走り方を聞いたことがなくても綺麗に走れる人はいるし、走り方を聞いても綺麗に走れない人はいる。
たくさんのランナーがいる中でスポットライトを浴びる人がいて、その人がたまたま「〇〇をやっていました!」というだけで「〇〇が大事だと取り上げられている」と認識しているからだと思うけど、メディアも当人も「それが大事」だとは言ってなくて「やっていた(やっている)」と言っているだけ。
勝手に勘違い…
「みんながやっているから」も「みんながそう言っているから」も本当に合っているかどうかは結果が出てみないとわからない理論に過ぎなくて、それを実践すると必ず記録が出るなら理論として大いに取り上げられるべきだろうけど、その理論を提唱している人達が実践しているかどうかも大切だし、その理論を実践しているならどれぐらいの結果を出しているかも重視しないといけないはず。
結果がどのくらいかも、だね。
話が脱線してしまったけど、今日のコース環境は「風が強く吹く」という他に「路面が良いとは言えない」という条件もあったけど、足元が悪くても足首より上の姿勢は常に変わりなく走っていたってことも注目するところかな。
路面は必ず歩道側へ向かって若干の傾斜があるから平坦ではないし、マンホールやヒビ・穴もあるから、そこへ足が取られてしまったときにバランスを崩すのか、バランスは多少崩れたとしても何事もなかったかのように走り続けられるフォームで走っているのかは違う。
バランスが崩れたとしても何事もなかったかのように走り続けられるのはバランス良く走れていて、その崩れてしまったバランスを保てるだけの体幹を備えられているかということではないのかな。
僕は学生時代(今も)に筋トレはしなかったけど、バランス良く走る練習だけはしていたけど。
歩道の縁石の上をある程度の速さで走っても落ちずに走り続けられたし、今もそういった類の練習はしているけど、走っている中で必要な筋力はすべてが連動しているから動いている中で鍛えるしかないよね。
(最近はボックスジャンプをたまにするけど、筋力アップが目的というよりは筋力のバランスをチェックしたいだけだし、その動作中にバランスが保てるかどうかのほうを僕は重要視している)
「30km走」だとか「筋トレだ」とか言われているけど、実際に役立てることができないのなら疲労を溜めるだけだし、(まれに)筋量が増えて体重増加につながるぐらいならやらないほうが身体に良いと思う。