2020年 3月 22日(日)
先日、ランニングに対する意識の基準の話を書いたけど、その理由は優勝を狙うチームや予選で敗退するチームを思い返して「チーム全体の意識」や「選手個人個人の意識」を比較したとき、どちらを意識しているかによって目標を達成できるチーム(選手)と目標を達成できないチーム(選手)とに分かれ、大会・練習などはもちろんのことだけど走ることに関係するもの全てに影響を与えたし、そこから得たものは計り知れなかったから。
例えば、「箱根駅伝を走りたい」という目標を掲げたとしても、ハードなトレーニングを重ねたらいいわけではない。
まずは自分ができるパフォーマンスを正確に把握し、把握した自分のができるパフォーマンスを常に最大限に発揮し続ける必要があり、箱根駅伝を走るためには「何区が適しているのか」「どういう選手が選ばれるのか」を知らないといけないし、そのためには自分が「どういう練習をしたらいいのか」「どういう結果を出さないといけないのか」を正確に再現し続ける必要がある。
3年までの僕自身もそうだけど、目標を達成できなかった選手は「走りたい」とは公言するものの、出されたメニューをこなしているだけのイメージしか沸いてこない。
(所属選手のレベルが高く、正選手に一歩及ばなかった場合は別の話)
それでも走れた選手はいるけど、走れなかった選手をその後のランニングに対する考え方は実に内容が薄いようにも感じる。
だから、数年前に考え方の主流であった「月間400kmでサブ3」や最近の「3週間前に30km走」という考え方が生まれても不思議ではない。
僕は数年前に「月間400kmでサブ3」という考え方に疑問があったし、その辺りから流行り出した「3週間前に30km走」にも疑問があったから、「月間200kmでサブ3」を掲げて目標を達成したし、30km走は1本だけやったけど3週間前ではなく2ヶ月ぐらい前だったこととサブ3ペースよりも15秒は速いペースだったと記憶している。
当時の練習データは公表していないけど、1週間の間に「12,000~16,000mのペース走とプラスαを3分45秒で1本」と「12,000~16,000mのペース走とプラスαを4分00秒で1本」をやっていたぐらい。
その時のフルマラソンの記録は目標達成を確信したから最後の2kmは歩いたけど 2時間59分53秒。
(中盤以降は雨が降る中だったけど、ペースは5km過ぎた辺りから4分05秒から4分10秒を刻んで)
当時は「サブ3を達成する」を目標とし、「どれぐらいのペースで走らないといけないのか」を考え、そのために「どれぐらいの力を入れたら良いのか」を把握し続けることと「どれぐらい、そのペースに対して余裕があるのか」に着目して練習に取り組んだだけ。ペース走とペース走の間は完全休養日。
ちなみに、この半年前には4分15秒でペース走をすることもきつかったし、3分45秒で走ろうものなら5kmぐらいしか保てなかった…
だから「目標をクリアするためにどういう練習をするか。」ではなく、「最大限にパフォーマンスを発揮するためにはどういう練習をして目標クリアするか。」で考えていたし、パフォーマンスは日々の練習で少しずつでも向上していくので常に一定ではないって考えていたか「どんな調子であれ、同じ強度で練習する」を心がけて走っていることが多かったかな。
エントリーしている大会が中止になっていっている今だからこそ自分の目標を再確認して、そこから練習プランや練習のやり方、練習の目的などを考えてみるのはどうだろう。
大会が続いていると違う方法は取り入れにくいけど、中止が続いている今なら取り入れても時間をかけて慣れさせることも可能だと思うんだよね。
せっかく練習をやるんだから、大会へ出ることを楽しみにしているとは思うけど、その楽しみの中に結果を出すためのプランを取り入れてみないと。