2020年 4月 21日(火)
「アホランナー、ええかげんにせえよ」か。
すべてのランナーに対して発言しているわけでもないし、今のこの状況下で問題視されていることに対して何もしていないことが問題だという発言だし、自分自身がそういったことに対して何らかの策を講じているなら目くじらを立てるほどのことでもないはず…
ちょっとしたことにでも噛みつきたくなるぐらい余裕がなくなっているのかなって思ってしまった。
まぁ、いくら散歩やジョギングは問題ないと言われているとしても何らかの策を講じることもなく、人の近くや人と人とのすきまを通っていくのは良くないし、そう言われて身に覚えのある人は何かしらの方法を考えたらいいだけなんだけどね。
こうやって書いても誤解は生まれるんだろうけど、何も「ランニングをすることが良くない」と言ってるわけでもなく、「こんな状況だからランニングのやり方を考えよう」と言っているだけじゃないのかな。
言葉が悪いのは人柄だから仕方がない。
(そういうときに人間性が出る…)
ランナーだから、コーチだから。
トレーニングとしてランニングをすることに異論はないし、いつか再開されるときが来るであろうマラソン大会へ向けて頑張っているんだから素直に応援はしたい。
ただし!
多くの人が気持ちにゆとりを持てなくなり、小さなことにでも過敏に反応してしまう今だからこそ、ランニングをする人は周りへの気配りを心がけながらトレーニングを積むべきだし、ランニングをしない人達は言葉を荒げてまでランニングをしている人達を非難しなくてもいいんじゃないのかなぁ。
僕は大きな公園でランナーが我が物顔で走っているのを見かけるとカチンと来るから、ランニングをしていない人の気持ちがわからないわけではないことも忘れないでほしい。
だからランニングをやりたいならやればいい。
当然だけど周りへの配慮を忘れることなく。
それができないなら、この状況下でランニングをする資格はないと思え。
それぐらいの気概を持ってランニングを楽しんでいるのなら、周りから何かを言われたとしても気にならないはずなんだけどなぁ。
こういうときってミュージシャンなど人を楽しませる人達って力を持っているよね。スポーツ選手(スポーツを楽しむ人)ってこういうときは無力に近いと思う。
森山直太朗さんが「こんなときだからこそ、家で歌を歌おう」って呼びかけて多くのミュージシャンがそれに賛同し、自分達の「これだ!」という曲を動画にしてくれているのには勇気付けられるはず。
各スポーツ業界のトップアスリート達(特にプロ選手)はオークションへ何かを出品し、その金額を寄付をするっていうのもすごいことかもね。
ただ、それは医療関係へと流れていくものだから本当に良いことなんだけど、感染を恐れている人にとっての励みになっているかというと少し違うから…。
それなのにアマチュアといったら…いがみ合っている場合じゃないと思うんだよね。
マラソン大会では交通規制をしてコース付近の人達へ迷惑をかけているのかもしれないし、それなのにもかかわらずコースで応援をしてくれている人達もいるはずなんだから、こういうときにこそ何かを返すときではないのかなぁ。
恩を仇で返しているみたいで腑に落ちないし、何もかもが落ち着いてこれまでのように走れるようになったとき、「あのときは大変だったろうね」と言われるような応援をしてもらえるスポーツにするべきだよね。
「何を偉そうに」とか「綺麗事を言うな」と思われるかもしれないけど、本当にランニングを楽しんでいるのなら、こういったことへは真っ先に頭が働くものじゃないのかな。
そういったことへ頭が働かないなら自己満足ランナーってことだよね。
そう考えたら「アホランナー」ではなく「自己満足ランナー」っていう言葉にしてほしかったなぁ。