2020年 7月 7日(火)
思うように走れない理由は何か一つではない。
その日までに取り組んできたトレーニングやそのトレーニングで蓄積された疲労、その代償として身体に表れている疲労や精神状態、その結果として得ることができたパフォーマンスに加え、その日のトレーニングの負荷(強度×時間)、毎日の食事や前日や当日に食べたもの、日頃の平均的な睡眠時間や前日から今朝までの睡眠時間、朝からの天候やトレーニング時の天候など、あらゆるものが複雑に絡み合っていてコンディションが生み出されているわけだから、そのコンディションに合った走り方(ペース設定やトレーニング時の展開、ランニングフォームなど)をしていたかどうかもかんけいしてくるわけだけど…
偶然にもできてしまうことはある。
できないときには必ず理由がある。
(これは僕が指導をする上で不確定要素を加味する時に必ず加える条件で、より正確なプランを立てようとするときにはできるだけ多くの項目を情報として抽出することで不確定要素を明確にすることができる)
こういった条件を考慮せずに毎日のトレーニングへ取り組むことで自分には気がつかないレベルで歯車が狂い始めていくことになるわけだけど…
それとは別に考えないといけないことがあります。
それは「著名なトレーナーのトレーニング理論で見かける言葉を使っていること」で、その言葉を使っているわりにトレーニング結果を見ると本来の目的ややり方とは違ったものになっている場合があり、その結果として著名なトレーナーが説明している効果とは違った結果になっている人を見かけることがある。
これは何気なく使っている「ランニング通みたいな言葉」も同じです。
僕は全国のスポーツショップや健康増進施設などで教室やクリニックをしているわけですけど、教室やクリニック中に質問をしてこられる人の中には「著名なトレーナーが使う言葉」や「ランニング通みたいな言葉」を使う人がいますが、そういった言葉に対して回答をしていくと表情が曇り始める人達がいることもあります。
これは「著名なトレーナーが使う言葉」や「ランニング通みたいな言葉」を使ってはいるものの、その言葉が持つ本来の意味や意図を理解していないケースと言えます。
そのような状態でトレーニングに取り組んだとしても本来の効果とは違った効果を得ることになるので、本来はこうなるであろう自分(理想)と実際の自分のパフォーマンス(現実)に差異が生じることになり、その影響で思うように走れていないことから悩みや焦りに繋がっていると考えられます。
それだけでも十分な問題ですが、上記の問題に加えてトレーニングの原理やトレーニングの原則を理解していないから悩みの根っこは奥深く、簡単に解決できないものやどうしたらいいのかが見えないもののように感じてしまっているんです。
まずはどこから解決していけば良いのか。
それはこのページからでも十分なヒントとして得ることができますし、「何のことを言っているのかわからない」「どれが最初に取り組むべきことかわからない」というのであれば、それだけご自身の思考が別のことを意識し過ぎて本当の問題に向かっていないと考えられます。
オンラインミーティングに参加された方、これからオンライングループへ参加される方にとっては何が原因かを見抜くことは容易いはずです。
思うように走れない理由。
何度も同じミス(怪我)をしてしまう理由。
その原因が何かを伝えられていないのもまた問題なんですが…
それらを学び、そして身につけていくことでなやみをかいけつすることができますし、今後もまたパフォーマンスを向上していくことができます。
どういうわけかうまく走れない、現状を打破したいという人ほどランニングに対してもっともっと向き合うべきだと思います。それは決して馬鹿正直にやれと言っているわけではありません。気持ちにゆとりを持ってもらえたらと思います。